ウルトラセルQプラスとHIFU(ハイフ)やウルセラとの違いは？効果やダウンタイムについて美容皮膚科医が解説！

HIFU(ハイフ)とは？

HIFU（ハイフ）とは「High Intensity Focused Ultrasound」の略で、日本語にすると高密度焦点式超音波です。超音波の熱エネルギーを皮膚のSMAS筋膜に照射することで、コラーゲンの生成を促進し、肌のたるみやシワを改善する効果が期待できます。

肌の構造は表皮・真皮・皮下組織・SMAS筋膜・表情筋に分かれており、たるみはSMAS筋膜が衰えることが原因とされています。

これまでの美容医療では、メスを入れて手術をしないとSMAS筋膜にアプローチできませんでしたが、ハイフでは皮膚表面を傷つけることなく、SMAS筋膜に働きかけることが可能になりました。

そのため従来の美容医療と比較するとダウンタイムが短く、日常生活への影響が少ないのがメリットともいえます。また顔だけでなく、首やデコルテなど、体の様々な部位に適用可能です。

ウルトラセルQプラスとウルセラはどちらもハイフ機器で、共通点と異なる点があるので解説していきます。

ウルトラセルQプラスとウルセラの共通点は？

ウルトラセルQプラスとウルセラは、どちらもハイフの技術を利用した美容医療機器です。これらの機器には、以下の共通点があります。
・皮膚の表面を傷つけることなくSMAS筋膜にアプローチ
・たるみやリフトアップに効果的
・コラーゲン生成の促進

ハイフは高密度焦点式超音波の技術を利用して、スポット的にSMAS筋膜にアプローチしていきます。SMAS筋膜は表情筋と一体となっており、加齢とともに衰えてたるみを引き起こします。

ハイフでは熱エネルギーを肌に当てていきますが、その熱がSMAS筋膜にあるコラーゲンの生成を促して肌の奥から引き締められて、ハリつやがありリフトアップ効果が期待できる仕組みです。

ウルトラセルQプラスとウルセラは、どちらも切らないたるみ治療として人気を集めています。

ウルトラセルQプラスの特徴は？

ウルトラセルQプラスは、美容大国韓国のジェイシス社が開発したハイフ機器です。韓国のKFDA（韓国食品医薬品安全庁）やヨーロッパCE（安全基準の条件を満たすマーク）で承認されていますが、日本における医薬品医療機器等法上の承認は取得していません。医師等が、個人輸入により入手したものを使用しています。

ウルトラセルQプラスでは、超音波を使って約63度の熱エネルギーを肌に当てていき、肌の奥深くにあるSMAS筋膜に働きかけます。熱によるダメージでコラーゲンの修復機能が促され、新しいコラーゲンの生成につながります。

また、ウルトラセルQプラスには焦点深度の異なる3つのカートリッジを搭載しており、肌の表面から奥までトータル的にたるみやシワのケアができるのが特徴です。

ウルセラの特徴は？

ウルセラは、顔のリフトアップ効果についてFDA（アメリカ食品医薬品局）の承認を受けた唯一のハイフ機器で、安全性と効果が科学的に認められていることを示しています。

ウルセラの照射温度は、他のハイフ機器と比較して高いことが挙げられます。照射パワーが強いため、コラーゲンの生成やリフトアップ効果がより持続することが期待できます。一方で、照射パワーが強い分、人によっては痛みや赤みも出やすいでしょう。

ウルセラの施術を受ける際は、エコーを確認しながら超音波を当てていくため、精密に照射位置を決定できるのも特徴です。

ウルトラセルQプラスとウルセラの5つの違いは？

ウルトラセルQプラスとウルセラは、どちらもハイフ技術を使用した機器ですが、効果や持続性などいくつかの違いがあります。ここでは、主な5つの違いについて解説します。

違いを理解した上で、どちらのハイフが肌に合っているかチェックしてみてくださいね。

①：期待できる効果の違い

ウルトラセルQプラスとウルセラは、どちらも超音波の熱エネルギーでSMAS筋膜にアプローチします。その熱により筋肉の収縮が行われてコラーゲンの生成を促すだけでなく、新たなコラーゲンがつくられます。その結果、たるみやシワの改善、リフトアップなどの効果を得られますが、その効果が少し変わってきます。

ウルセラの方が照射パワーが強いため、より効果を持続させる期待ができるといえるでしょう。ウルセラは1〜3ヶ月かけて少しづつ長期的にリフトアップ効果を実感でき、持続期間も長いため1回の施術で効果を実感できる人も多いです。一方でウルトラセルQプラスは、1ヶ月後をピークに効果を実感しますが、3,4ヶ月後にはまた気になる症状が出てくることが多いです。

②：持続期間の違い

ウルトラセルQプラスは、一般的に4〜6ヶ月ほど効果が持続するとされています。照射パワーの強いウルセラは、6ヶ月〜1年ほどリフトアップ効果が持続します。

あくまで一般的な持続期間であって、肌質や年齢、生活習慣などによって異なる可能性があります。また、施術後のスキンケアによっても、効果が持続する期間をより長く保つことができます。

1回の施術で効果を長く持続させたい方は、ウルセラがおすすめですが、費用やダウンタイムなども考慮して選ぶといいでしょう。

③：ダウンタイム・痛みの違い

ウルトラセルQプラスの痛みはあまりなく、麻酔なしで受ける人も多くいます。わずかなチクチク感や熱を感じる程度で、腫れや赤みはあまり出ません。

施術後に紅斑がみられる場合もありますが、1〜2日ほどで落ち着きます。施術直後にメイクや当日のシャワーが可能なことから、痛みやダウンタイムをあまり気にせず受けたい方に人気です。

一方でウルセラは照射パワーが強いため、あごやおでこなどの骨に近い照射部分は痛みを感じやすい傾向があります。痛みが心配な方は笑気麻酔や静脈麻酔を使用すれば、ある程度痛みを抑えることが可能です。また、軽い赤みや腫れも出る場合がありますが、1日〜1週間ほどで治っていきます。

④：カートリッジの違い

ウルトラセルQプラスは、焦点深度の異なる4種類のカートリッジを使用しています。カートリッジの深さによって届く層が変わるため、より複数の層に広範囲で照射することが可能です。

そのため目元の小ジワや毛穴など、顔周りの細かい部位に照射できるのが特徴です。

ウルセラは3種類のカートリッジを使用しています。また、照射する焦点が狭く正確性があるため、衰えたSMAS筋膜をギュッと収縮して弾力のある肌へと導きます。

ウルトラセルQプラスには目元用のカートリッジが備わっているため、細かいパーツ部分にもアプローチしたい方におすすめです。

⑤：エコー画像機能の違い

ウルトラセルQプラスにはエコー画像機能がないため、施術担当者が慎重に照射ポイントを決めていきます。骨格や脂肪、当日の肌状態をチェックしながら一人ひとりに合った照射をしていくのが特徴です。

ウルセラにはエコー画像機能が搭載されています。そのため、エコー画像をみながらターゲットになるSMAS筋膜層を確認して、的確なアプローチが可能です。エコー画像には肌内部の組織8mmまでの深さが映し出され、骨や筋組織など避ける部分を逐一チェックしながら、狙った箇所に確実に効率的に照射していくのが特徴です。

ウルトラセルQプラスの3つの照射モードとは？

ウルトラセルQプラスには3つの照射モードがあります。これらのモードは、適応部分や目的によって異なります。

ドット照射・真皮層、皮下組織、SMAS筋膜にピンポイントでアプローチ
・皮膚の薄い部分でも照射可能・たるみ、シワの改善
・顔全体のリフトアップ
・ほうれい線の改善

照射モードを組み合わせることで、肌の状態や悩みに合わせたカスタマイズ治療が可能になります。リニア照射は顔の施術だけでなく、体の引き締め効果も期待できます。

ウルトラセルQプラスとウルセラはどちらがおすすめ？

ウルトラセルQプラスとウルセラは、機器によって違いがあることを解説してきました。どちらもたるみやシワの改善に効果的ですが、一体どちらがおすすめなのでしょうか。

ウルセラは、顔のリフトアップ効果においてアメリカのFDAに唯一承認されたハイフ機器で、安心して受けられます。多少の痛みが伴いますが、たるみの解消やリフトアップ効果を長く持続させたい方はウルセラがおすすめです。また、エコー画像機能も搭載しているため、より安全性を重視したい方にもウルセラが向いています。

ウルトラセルQプラスは、痛みに敏感な方やダウンタイムがあまり取れない方におすすめです。4種のカートリッジや3つの照射モードが搭載されているため、細かい肌悩みにもカスタマイズできるのが大きなメリットともいえます。また、体のたるみを引き締めたい方はウルトラセルQプラスを選択するといいでしょう。

ATELIER Medical Clinic(アトリエメディカルクリニック)のウルトラセルQプラスとは？

ATELIER Medical Clinic（アトリエメディカルクリニック）では、ウルトラセルQプラス機器を使って、ニーズに合わせた施術をしています。顔全体のたるみやシワ改善だけでなく、あご下や首などと組み合わせて施術を受けることも可能です。

当院では肌のスペシャリストが在籍しているため、美容医療が初めての方でも安心してご来院いただけます。無料カウンセリングも実施しているため、気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

一人ひとりに合ったクオリティの高い施術を提供できるよう、サポートしていきます。

ハイフ

肌の奥からたるみを改善させ、肌表面も引き締め、たるみ毛穴を改善させます。

ハイフとは、ターゲット1点に集中させた超音波の63℃程度の熱エネルギーを照射し、表皮や真皮そしてSMAS筋膜にまで熱のエネルギーを与えお肌のたるみを引き締める治療です。

たるみを解消する為には、肌の奥深く、SMAS層にアプローチすることが必要です。今までは「切る」手術が必要でしたが、HIFUはこれまで届かなかったSMAS層へ切らずに働きかけることができます。

当院では患者様の骨格、脂肪、肌状態を踏まえてカスタマイズで解剖生理に基づいて照射しております。

ATELIER Medical Clinic(アトリエメディカルクリニック)のウルトラセルQプラスの症例写真

20代でほうれい線やもたつきにお悩みの患者様

他院で何度かハイフを受けたが効果を実感できなかった患者様

ほうれい線や目元のたるみにお悩みの患者様

まとめ

本記事では、ウルトラセルQプラスとHIFU(ハイフ)やウルセラとの違いは？効果やダウンタイムについて解説しました。

ウルトラセルQプラスとウルセラは、どちらもハイフ技術を用いた美容医療機器です。共通点も多いですがそれぞれに特徴があり、肌の状態や目的によって選択する機器が変わってきます。

ウルトラセルQプラスは、赤みや腫れ、痛みを軽減しながらたるみやシワ改善のアプローチができます。ウルセラは痛みやダウンタイムが多少ありつつも、より効果的な働きかけができるのが特徴です。

無料カウンセリングは24時間受付中

ATELIER Medical Clinic(アトリエメディカルクリニック)では、実績を積んだ美容皮膚科医が患者様の状態をていねいにカウンセリングし、高い水準でピコレーザー治療を行います。施術後の手厚いアフターフォローも、患者様からご好評をいただいている当院の強みです。

お肌の治療だけでなく、日々のスキンケア、内服などトータル的にサポートさせて頂きます。

無料のカウンセリングも実施しておりますので、まずはお気軽にご相談下さい。