美容内服は効果ないと言われる理由|実は「量」と「回数」が超重要だった
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2025.08.08

はじめに:なぜ「美容内服は効果ない」と言われるのか?
美容内服は、医療用医薬品として医師が処方する「内側から肌を改善する薬」です。
シミ、肝斑、くすみ、炎症後色素沈着、美白、老化予防など、化粧品では届かないレベルにアプローチできます。
しかし、ネットやSNSには「飲んでいるけど効果がない」という声が少なくありません。
実は、その多くの原因が用量不足、過剰摂取、服用回数や間隔の乱れにあります。
薬は、有効成分が血中で一定濃度を保つ状態で最も効果を発揮します。
量が少なければ効果が届かず、多すぎれば副作用が増加します。服用回数や間隔が乱れれば血中濃度が不安定になり、結果的に「効かない」と感じるのです。
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美容内服が「効果ない」と言われる5つの原因
美容内服は、ただ飲み続ければ効くという単純なものではありません。
有効成分が必要な量・回数で血中に安定的に存在し続けること、さらに効果を邪魔しない生活習慣が揃って初めて、その力を最大限に発揮します。
ここでは、効果を感じられないときによくある5つの原因を、改善策とあわせて解説します。
原因1:用量が適切でない
少なすぎる場合
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有効成分の血中濃度が目標値に届かず、効果が出にくい
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特に水溶性ビタミン(シナール・ビタダン)は余剰分が尿と一緒に排出されやすく、一定濃度を保つためには適切な量を複数回に分けて摂る必要があります
多すぎる場合
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脂溶性ビタミン(ユベラ)は体内に蓄積しやすく、長期高用量は頭痛や出血傾向などの副作用リスクが増大
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トラネキサム酸は過剰摂取で血栓症の危険性が上がる
改善策
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医師処方の量を厳守する
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効果が弱いと感じても、自己判断で増やさず医師に相談
原因2:服用回数・間隔が守られていない
なぜ回数が重要か
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薬の効果は、血中濃度が一定以上に保たれている時間に比例
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まとめ飲みや飲み忘れは、濃度の山と谷を大きくし、効果を不安定にする
改善策
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朝・昼・晩など時間を固定して服用
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スマホアプリやアラームを活用して飲み忘れ防止
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食後服用で胃腸刺激も軽減
原因3:服用期間が短すぎる
肌のターンオーバー周期
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20代:約28日
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30代:約40日
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40代:約55日
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1回のターンオーバーだけでは、色素沈着や深い肌ダメージは改善しにくい
改善策
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最低でも3ヶ月は継続してから評価
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効果が見え始めるのは3クール目以降が多い
原因4:生活習慣の乱れ
影響の例
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睡眠不足:肌修復に必要な成長ホルモン分泌が低下
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紫外線過多:内服で抑えたメラニン生成も再活性化
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喫煙:ビタミンC破壊が促進
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偏食:肌再生に必要な栄養不足
改善策
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UVケアを毎日実施(曇りの日も)
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23時前の就寝を目指す
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ビタミン・タンパク質・必須脂肪酸を含む食事
原因5:処方の不一致
例
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肝斑にビタミンB群だけでは効果が限定的
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ニキビ後の色素沈着にユベラ単独は力不足
改善策
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肌悩みを正確に医師に伝え、処方の根拠を確認
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効果が不十分なら組み合わせ処方を検討
この5つの原因を見直すだけでも、美容内服の効果実感率は大きく変わります。
特に用量と回数の管理は、多くの人が見落としがちな盲点です。
代表的な4種類の美容内服薬と効果 ・服用法
1. シナール(ビタミンC+パントテン酸)
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成分と効果
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ビタミンC(アスコルビン酸):メラニン生成抑制、抗酸化作用、コラーゲン生成促進
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パントテン酸(ビタミンB5):皮膚・粘膜の健康維持、ターンオーバー促進
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主な目的
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シミ・そばかす予防
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炎症後色素沈着(ニキビ跡など)改善
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紫外線ダメージの軽減
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当院処方量
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90錠(30日分)
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1回1錠を1日3回(朝・昼・晩)
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服用期間目安
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最低1〜3ヶ月で効果を実感しやすい
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注意点
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喫煙者は体内ビタミンC消費量が高く、必要量が増える傾向
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水溶性ビタミンのため過剰症はほぼないが、下痢を起こすことあり
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2. ユベラ(ビタミンE)
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成分と効果
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トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE):強力な抗酸化作用、血行促進
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主な目的
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老化予防(しわ・たるみ)
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血行改善によるくすみ対策
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肌のターンオーバー正常化
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当院処方量
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100mg 90錠(30日分)
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1回1錠を1日3回(朝・昼・晩)
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服用期間目安
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2〜3ヶ月で血行促進効果や肌ツヤの改善を感じやすい
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注意点
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血液をサラサラにする薬との併用は医師に相談
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3. トラネキサム酸
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成分と効果
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人工アミノ酸:メラニン生成阻害、抗炎症作用
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主な目的
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肝斑・シミ改善
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炎症後色素沈着(ニキビ跡、レーザー後の色素沈着)予防
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当院処方量
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500mg 60錠(30日分)
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1回1錠を1日2回(朝・晩)
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服用期間目安
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3〜4ヶ月継続で効果が安定
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注意点
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血栓症リスクがあるため、脳梗塞・心筋梗塞既往者は服用不可
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4. ビタダン(ビタミンB群)
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成分と効果
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ビタミンB2、B6、B12など:皮脂分泌の正常化、皮膚・粘膜の健康維持
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主な目的
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肌荒れ、ニキビ予防
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ターンオーバー促進
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口内炎改善
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当院処方量
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60錠(30日分)
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1回1錠を1日2回(朝・晩)
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服用期間目安
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1〜3ヶ月で肌荒れ改善が見られることが多い
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注意点
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水溶性ビタミンで比較的安全だが、長期大量摂取は末梢神経障害の報告あり
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当院ではカウンセリングから、アフターフォローまで、患者様の状態に合わせて丁寧に進め、自信を持てるお肌を目指します。
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服用期間別・肌の変化イメージ

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1ヶ月目
見た目の変化はほぼなし。ただし体内では炎症抑制やメラニン生成抑制が始まっている。肌荒れの頻度が減る人も。 -
3ヶ月目
ターンオーバー3回を経て、シミやくすみが薄くなる。ニキビ跡の色素沈着も改善傾向。血行促進系(ユベラ)では肌ツヤの変化を感じやすい。 -
6ヶ月目
肌質改善が安定し、新たなシミや色素沈着ができにくくなる。全体のトーンアップを実感しやすい。
まとめ:量と回数が美容内服の効果を左右する

美容内服の効果は、
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正しい薬を選ぶこと
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適切な量と回数を守ること
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必要な期間続けること
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生活習慣を整えること
この4つが揃って初めて最大限に発揮されます。
もし「飲んでいるのに効かない」と感じたら、まずは用量と服用回数、そして期間を見直してください。
自己判断で増減や中断を繰り返すのは、時間とお金の無駄になるだけでなく、健康リスクも伴います。
当院では、医学的エビデンスに基づき、最大必要用量で必要な回数を確保した処方を行っています。
しかも、継続しやすいようお得な価格設定で提供。
「量」と「回数」を妥協しないことが、美容内服の効果を最大化するための最重要ポイントです。
無料のカウンセリングも実施しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
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記事の監修者

医師