プルリアルの効果とは?いつから実感できる?種類やリジュランとの違いも解説【医師監修】
毛穴・クレーター
2025.11.12
「最近、肌に元気がない」「ハリやツヤが減った気がする」——そんな方に注目されているのが、肌の“自己再生力”を引き出す注入製剤プルリアル(Pluryal)です。
ポリヌクレオチド(PN)という再生成分を主成分に、肌の内側からハリ・弾力・うるおいを取り戻す、いわば“肌育”注射。
本記事では、プルリアルの効果をはじめ、実感までの期間や種類、人気のリジュランとの違いまで詳しく解説します。
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プルリアルとは?

プルリアル(Pluryal)は、ルクセンブルクのMD Skin Solutions社が開発した再生注入製剤で、CE(欧州安全基準)承認を取得している医療機器です。
主成分はサーモン由来のポリヌクレオチド(PN)。細胞を刺激して修復・再生を促す働きがあり、肌の“質”そのものを底上げするのが特徴です。
これまでのヒアルロン酸やボトックスが「ボリュームを補う」「筋肉を緩める」ことで見た目を変えるのに対し、
プルリアルは“肌の機能”を高めて自然な美しさを引き出す、新世代の治療です。
プルリアルの主成分「ポリヌクレオチド」とは?

ポリヌクレオチド(PN)は、サーモンのDNAから抽出された高純度成分です。
体内に注入されると「細胞が傷ついた」と錯覚させ、修復機構が活性化。これにより次のような反応が起こります。
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線維芽細胞が刺激され、コラーゲン・エラスチンの生成が促進
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新しい毛細血管の形成により血流改善
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抗炎症・抗酸化作用で赤み・くすみを軽減
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ターンオーバー促進で肌の入れ替えがスムーズに
つまりプルリアルは、肌を「作り替える」力を呼び起こす製剤です。
アレルギーリスクが低く、生体適合性が高いため、安全性にも優れています。
プルリアルに配合された「マンニトール」が効果を長持ちさせる鍵

プルリアルシリーズの中でも特に人気の「プルリアルデンシファイ」には、
ポリヌクレオチド(PN)・非架橋ヒアルロン酸・マンニトールの3つがバランス良く配合されています。
この中で“地味だけど非常に重要”なのがマンニトール(Mannitol)です。
● マンニトールとは?
マンニトールは、天然の糖アルコールの一種で、強力な抗酸化作用を持っています。
注入後の肌内部では、活性酸素(酸化ストレス)が細胞やヒアルロン酸を分解する原因になるのですが、
マンニトールはこの酸化反応を抑制し、非架橋ヒアルロン酸の分解を防ぐ働きがあります。
その結果、
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保湿成分のヒアルロン酸が長く肌内にとどまる
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肌内部の水分量が安定し、潤いと弾力が長期間持続する
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施術直後の炎症やむくみも軽減されやすい
といったメリットが得られます。
● 他製剤との違い
ヒアルロン酸単独の注入製剤では、体内の酵素(ヒアルロニダーゼ)によって徐々に分解されてしまいます。
一方、プルリアルはマンニトールの抗酸化保護作用により、
「分解スピードを遅らせる」=「効果の持続を高める」ことができるのです。
つまり、マンニトールは単なる添加物ではなく、
プルリアルの再生・保湿・持続の三拍子を支える“縁の下の力持ち”といえます。
プルリアルの効果一覧

プルリアル注入によって期待できる主な効果は以下の通りです。
1. ハリ・弾力・うるおいの回復
肌の再生力が高まり、内部からふっくらと弾むようなハリが戻ります。
バリア機能も整うため、乾燥・ざらつき・かゆみなどのトラブルが起こりにくくなります。
2. 小じわ・毛穴の改善
ポリヌクレオチドがコラーゲン生成を促し、肌の密度を高めることで小じわや毛穴の開きを改善します。
特に目元・口元などの乾燥じわにも効果的です。
3. くすみ・赤み・色素沈着の改善
ターンオーバーが促進されることで、古い角質やメラニンが自然に排出。
抗炎症作用で赤みや色ムラも軽減し、透明感のある明るい肌へ導きます。
4. ニキビ跡・妊娠線・傷跡の改善
真皮層での再生が進むことで、肌の凹凸や傷跡の修復を助けます。
「手の甲」「首」「デコルテ」など年齢の出やすい部位にも応用可能です。
5. たるみの引き締め
コラーゲンの増生によって肌が内側から引き締まり、フェイスラインがすっきり。
自然で若々しい印象を作ります。
プルリアルの効果はいつから実感できる?

効果の出方には個人差がありますが、
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施術後3~4週間ほどで肌質の変化を感じる方が多く、
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ハリ・ツヤ・透明感の向上を実感しやすいです。
効果の持続期間は半年~1年程度。
おすすめは、2〜3週間おきに3回を1クールとし、その後3〜6ヶ月ごとにメンテナンスを行うペースです。
定期的に続けることで、肌の基礎力が少しずつ高まり“肌が育つ”実感が得られます。
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プルリアルの種類と特徴

プルリアルには3種類の製剤があり、目的や部位に応じて使い分けます。
| 製剤名 | 主な成分 | 特徴 | 対応部位 |
|---|---|---|---|
| プルリアル デンシファイ | ポリヌクレオチド+非架橋ヒアルロン酸+マンニトール | 肌再生+保湿+抗酸化。顔全体のハリ・うるおい改善 | 顔・首・デコルテ・手の甲 |
| プルリアル シルク | ポリヌクレオチド(PN) | 目元専用CE承認。皮膚の薄い部位にも安全 | 目元・口元・唇・妊娠線 |
| プルリアル バイオスカルプチャー | 高分子・中分子・低分子ヒアルロン酸 | 3層構造でボリューム形成+うるおい | 顔全体・首・手の甲 |
● プルリアルデンシファイ
非架橋ヒアルロン酸が高い保水力を持ち、マンニトールがその分解を防ぐため、効果が長持ちします。
肌のくすみ・乾燥・赤みに悩む方や、肌質を底上げしたい方に最適です。
● プルリアルシルク
世界初の“目元専用”CE承認を取得したPN製剤。
痛みやダウンタイムが少なく、目の下のクマ・乾燥小じわ・口周りのたるみ改善におすすめです。
● プルリアルバイオスカルプチャー
ヒアルロン酸の分子サイズを3種類配合し、即効性・持続性・自然さを両立。
頬のコケ、首のシワ、手の甲のボリュームロス改善など「立体的なハリ」を出したい方に向いています。
プルリアルとリジュランの違い

どちらもサーモン由来のポリヌクレオチドを主成分とする再生注射ですが、構造・安全性・濃度が異なります。
| 比較項目 | プルリアル | リジュラン |
|---|---|---|
| 主成分 | 天然サーモン由来PN(高純度) | 養殖サーモン由来PN |
| 純度 | たんぱく質を完全除去 → アレルギーリスク低 | 一部たんぱく質を含む |
| 濃度 | ヒアルロン酸・マンニトールを配合 → PN濃度はやや低め | 高濃度PN |
| 実感スピード | 比較的早い(3〜4週間で実感しやすい) | ゆるやかに変化 |
| 価格帯 | やや高価 | 比較的抑えめ |
プルリアルはより純度が高く、アレルギーリスクを抑えたい方や目元などデリケート部位の施術に向いています。
リジュランはコストを抑えて継続したい方におすすめ。
どちらも「肌質改善」を目的としていますが、仕上がりの好みや部位で選択するのがポイントです。
プルリアル施術の流れと注意点
施術の流れ
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カウンセリング・診断:肌状態を確認し、最適な製剤を選択。
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施術(注入):麻酔クリームを塗布後、医師が注入(約15分)。
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アフターケア:当日から洗顔OK。赤み・内出血が出た場合は数日で軽快します。
ダウンタイム・アフターケア
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当日から洗顔・メイク可(擦らない)
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飲酒・サウナ・激しい運動は1週間控える
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施術部位のマッサージや美容治療(ピーリング・IPL)は2週間避ける
副作用・リスク
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一時的な赤み・腫れ・むくみ・内出血(数日〜1週間で軽快)
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ごくまれにアレルギー反応・炎症
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気になる症状が続く場合は必ず施術クリニックへ相談
施術できない場合
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妊娠・授乳中
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魚・魚卵アレルギー
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感染症治療中、抗凝固薬服用中
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皮膚がんの治療・既往がある方
プルリアルがおすすめな人
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肌のハリ・ツヤを取り戻したい
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乾燥やくすみで疲れ顔に見える
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目元・首・手の甲の老化サインが気になる
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レーザーやピーリングでも改善しにくい肌質を根本から整えたい
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自然な若返りを求める
まとめ:プルリアルは“肌を育てる”美容医療
プルリアルは、注入直後の変化だけでなく、時間をかけて肌が育っていくことを目的とした治療です。
1回でも肌の質感の変化を感じる方が多く、続けることで「ハリ・ツヤ・透明感」が増し、年齢に負けない“しなやかな肌”へ導きます。
たるみや乾燥、小じわ、赤みなど、これまで複数の施術を組み合わせていた悩みも、
プルリアルなら1本で総合的にケアできる可能性があります。
医師と相談しながら、あなたの肌悩みに最も合った製剤を選び、定期的にメンテナンスすることが美肌への近道です。
今こそ、“肌を作り替える”という発想で肌育を始めてみませんか。
ATELIER Medical Clinic(アトリエメディカルクリニック)では、実績を積んだ美容皮膚科医が患者様のニキビ跡の状態を丁寧にカウンセリングし、最適な治療を進めていきます。施術後の手厚いアフターフォローも、患者様からご好評をいただいている当院の強みです。
お肌の治療だけでなく、日々のスキンケア、内服などトータル的にサポートさせていただきます。無料のカウンセリングも実施しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
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記事の監修者
ATELIER Medical Clinic 院長
