ピコフラクショナルレーザーは効果なしって本当?その原因や効果、実際の症例を美容皮膚科医が解説!

2024/09/01

コラーゲンの活性化やエラスチンの再生で肌質が改善され、シミや毛穴、ニキビ跡などに効果的なピコフラクショナルレーザー。施術直後からメイクが可能でダウンタイムも少ないことから、美容医療の中でも人気を集めています。

しかし、一部のWebサイトやSNSなどでは「本当に効果があるの?」「ピコフラクショナルレーザーを受けても効果がなかった」といった口コミも見かけます。

本記事では、ピコフラクショナルレーザーの効果や効果を実感できないケースの原因、ピコフラクショナルレーザーが向いている人の特徴について解説します。

ピコフラクショナルレーザーを検討している方は、ぜひご一読ください。

ピコフラクショナルレーザーってどんな施術?

ピコフラクショナルレーザーは、高密度のレーザー照射により、肌の表面ではなく真皮層に点状の小さな穴を開けていきます。その微小の空洞が刺激となって、真皮にあるコラーゲンの増殖が活性化しエラスチンが生成され、皮膚細胞が再生化する仕組みです。

ピコフラクショナルレーザーは皮膚のターンオーバーも促されるため、肌質改善が期待できます。主な効果はシミや毛穴の開き、凹凸のあるニキビ跡や小ジワ、肌のハリや艶感など、様々な効果が期待できます。

ピコとは長さを表す単位で、1ピコ秒=1兆分の1秒という短時間でレーザーを当てていくため、熱による痛みがあまりなく、ダウンタイムも2〜6日ほどです。また、施術後すぐにメイクが可能なので、ダウンタイムが取りにくい方でも受けやすいのが特徴です。

施術時間は約10〜15分ほどで、施術後に肌の赤みや火照り、かゆみなどが出る場合もありますが、時間の経過とともに落ち着いてきます。

個人差はありますが、ピコフラクショナルレーザーを1〜5回ほど受けると効果を実感できるでしょう。

ピコレーザーとの違いは?

ピコレーザーとはピコ秒単位でレーザーを照射する治療の総称で、短期間で高い効果を期待できる最新のレーザー治療として注目を浴びています。

ピコフラクショナルレーザーはピコレーザーの一種で、その他にもピコトーニングとピコスポットがあり、期待される効果やダウンタイム、施術時の痛みなどが異なります。

ここでは、その違いについて見ていきましょう。

ピコトーニングとの違いは?

ピコトーニングとピコフラクショナルレーザーは、どちらもピコ秒レーザーを使用しますが、その目的と効果に違いがあります。ピコトーニングは、低出力のレーザーを肌全体に均一に照射する施術です。

メラニンの元となるメラノサイトを刺激せずにメラニン顆粒を除去していきます。そのため肌のトーンアップやシミ、肝斑やくすみなどの効果に期待できます。

施術時間は約10〜15分で施術中にチクチクとする痛みがあり、赤みが出ることもあります。ダウンタイムはほとんどなく、赤みが出たとしても数時間後には治ります。

ピコトーニングで効果を実感するなら、5〜10回の施術を受けるといいでしょう。

ピコスポットとの違いは?

ピコスポットは、高出力のレーザーを点状に集中して照射する方法で、一般的にシミ取りレーザーとも言われています。境目のはっきりとしたシミやタトゥーの除去に使用される治療法です。衝撃波を利用してメラニン色素を破壊していくため、まわりの細胞が傷つきにくく、1回の施術で高い効果を発揮します。

シミの濃さによっては照射後にかさぶたができる場合もありますが、1週間〜10日ほどで自然と剥がれ落ちていきます。かさぶたが剥がれ落ちた後の皮膚は、一時的に赤みや色素沈着が出る場合もありますが、レーザー照射した部分のシミは取れているサインです。

施術時間は約10分で、1回でも効果を期待できますが、理想的な肌に近づくためには2〜3回受けるのがおすすめです。

ピコフラクショナルレーザーは効果なしって本当?

ピコフラクショナルレーザーは施術回数や照射モードが適切であれば、効果を実感できるレーザー治療です。

しかし、「ピコフラクショナルレーザーは効果がない」という口コミを見たことがある方もいるかもしれません。なぜこのような意見が多いのでしょうか。

ここでは、効果がないと言われる理由を挙げていきます。

照射の強さが適切でなかったり、施術後に色素沈着が起きてしまったりすると、効果がないと感じてしまう場合もあります。またアフターケアを間違ってしまったり施術回数が少なかったりするのも効果を実感できないケースも。

適切な施術を受ければ、肌悩みに対する効果は実感できるので、ピコフラクショナルレーザーの正しい知識をつけていきましょう。

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ピコフラクショナルレーザーの効果を実感できないケースは?

ピコフラクショナルレーザーは短時間の照射で高い効果を発揮する美容医療です。しかし、効果を実感できないケースもあります。効果を実感しづらい主な4つの原因は、以下の通りです。

1.照射の強さが適切でない
2.施術後に色素沈着が起こった
3.アフターケアが不適切
4.施術回数が不足している

これらにより期待通りの結果が得られないことがあります。それでは詳しく見ていきましょう。

ケース①:照射の強さが合ってない

ピコフラクショナルレーザーの効果を実感するためには、肌質や症状に合わせて適切な照射をすることが必要です。照射が弱すぎる場合、肌への刺激が不足して目に見える効果が現れにくくなります。一方、照射が強すぎてしまうと、肌へのダメージが大きくなり、回復に時間がかかったり、色素沈着などの副作用のリスクが高まったりする可能性があります。

真皮層に点状の微小の空洞を開けることで、真皮にあるコラーゲンの増殖が活性化しエラスチンが生成されるため、適切な照射の強さを当てることが大切です。

照射の強さは医師が判断するため、施術前に口コミや実績、症例写真などを確認することをおすすめします。

ケース②:施術後に色素沈着ができた

ピコフラクショナルレーザーの施術後に、まれに炎症後色素沈着ができる場合もあります。この症状は日焼けしやすい方や、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが低下している方に多いです。

もし炎症後色素沈着ができてしまっても、ターンオーバーを繰り返して6ヶ月〜1年ほどで自然と落ち着いていきます。それでも気になったり早めに対処したい方は、クリニックで内服薬を処方してもらうといいでしょう。

こちらの記事でも「ピコフラクショナルのダウンタイム」について詳しく解説しています。

更新日 2024/08/01
ピコフラクショナルのダウンタイムの経過は?施術後の過ごし方も美容皮膚科医が解説!

ケース③:アフターケアが間違っている

ピコフラクショナルレーザーは、短時間の照射で高い効果を期待できるのが特徴です。しかし、施術後に赤みや火照り、かゆみや炎症を起こしてしまう場合もあります。そのため、アフターケアをきちんとしておかないと、適切な効果を発揮しないことも。

照射した部分は清潔に保ち、保湿を徹底してバリア機能を低下させないようにしましょう。また、施術後は肌が弱い状態なので、色素沈着ができやすくなります。日焼け止めや日傘、帽子などを利用して紫外線を浴びないようにしましょう。

施術後の適切なアフターケアをすることで、ピコフラクショナルレーザーの効果を実感しやすくなります。

ケース④:施術回数が不足している

ピコフラクショナルレーザーは、1回でも効果を実感できる方もいます。しかし、肌質や肌の状態によって、適切な回数の施術を受けることが重要です。

1回の施術だけではコラーゲンの活性化やエラスチンの生成が遅くなり、肌の再生までに時間がかかったり、肌質改善の持続性も低くなったりします。そのため施術回数が不足していることにより、期待通りの効果を実感できないと思ってしまう場合もあります。

1回の施術を受けてから様子を見て、2回目以降の施術を受けるのがおすすめです。

ピコフラクショナルレーザーが向いている人は?

ピコフラクショナルレーザーは多くの肌トラブルに効果を発揮しますが、特に以下のような肌悩みがある方に向いています。
・肌質を改善したい
・小ジワの改善がしたい
・クレーター状のニキビ跡がある
・凹凸の毛穴の開きが気になる
・ハリや艶感のある肌になりたい
・ダウンタイムが短いほうがいい

ピコフラクショナルレーザーは、高密度のレーザー照射により微小の空洞をつくり、細胞を刺激して真皮にあるコラーゲンやエラスチンの生成が活性化し、肌の再生を促す治療です。

また、従来のレーザー治療よりも肌へのダメージが少ないため、ダウンタイムもあまりないため、時間がない方でも受けやすい治療ともいえます。

ただし、妊娠中や授乳中の方、重度のにきびがある方、ケロイドになりやすい体質の方、光過敏症の方などは注意が必要です。事前に医師と相談し、適切な治療法を選択していきましょう。

ピコフラクショナルレーザーの効果を高める3つの方法は?

ピコフラクショナルレーザーの効果を高めるためには、適切なケアをしていく必要があります。ここでは、効果を高める3つの方法について詳しく解説します。
・紫外線ケアを徹底する
・スキンケアを丁寧に行う
・必要な回数・頻度で施術を受ける

施術後は紫外線を受けやすく、色素沈着になりやすいため紫外線のケアが大切です。また、一時的に肌が弱くなるため、スキンケアを丁寧に行っていきましょう。

ピコフラクショナルレーザーの効果を最大限に感じるためには、必要な回数や頻度を守り施術を受けることも重要です。それではそれぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

方法①:紫外線ケアを徹底する

ピコフラクショナルレーザーの施術直後は肌が敏感になっているため、紫外線を浴びると色素沈着ができやすい状態です。そのため、紫外線ケアは徹底して行っていきましょう。

SPF30以上でPA+++以上の日焼け止めを選び、2〜3時間おきに塗り直したり、日傘や帽子を使用して日焼け対策をするのもおすすめです。また、紫外線の強い時間帯に外へ出かけるのを控えるだけでも、紫外線ケアになります。

紫外線ケアを徹底することで、色素沈着のリスクを減らすことができます。また、施術の効果を長く維持することにもつながります。

方法②:スキンケアを丁寧に行う

施術後は肌が敏感になっているため、丁寧なスキンケアをしていきましょう。洗顔やクレンジングは刺激の少ないものを選び、摩擦を与えずに優しく汚れを落とし、ぬるま湯で洗い流していきます。

化粧水や乳液は、低刺激でセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が入っているものを使用するのがおすすめです。肌の赤みやかゆみが残っている場合は、刺激のあるピーリングやスクラブなどの使用は控えましょう。

スキンケアを丁寧に行うことで、ピコフラクショナルレーザーの効果を最大限に引き出すことができます。

方法③:必要な回数・頻度で施術を受ける

ピコフラクショナルレーザーの効果を十分に実感するためには、適切な回数と頻度で施術を受けることが重要です。1回で効果を実感できる場合もあれば、肌トラブルによっては2回、3回と施術を受けていく必要があります。

継続する場合、2週間〜1ヶ月間隔で5〜10回ほど施術を受けていくといいでしょう。人の身体は傷ができると時間をかけて少しづつ治していく自然治癒力があります。その性質を利用しているのがピコフラクショナルレーザーなので、効果を持続させたい方も継続して施術を受けていくのがおすすめです。

ATELIER Medical Clinic(アトリエメディカルクリニック)のピコフラクショナルレーザー治療とは?

ピコフラクショナル

ピコレーザーで肌表面を傷つけずに、衝撃波により肌の真皮内に微小の空洞を作ります。
その空洞の刺激で肌内部ではコラーゲン増殖が活性化されエラスチンは再生、皮膚細胞が再生されお肌を入れ替えることによって、肌質の改善、ニキビ跡・毛穴の開きなどの改善が期待できます。

ピコフラクショナル最強バージョン

ATELIER Medical Clinic(アトリエメディカルクリニック)では、通常のピコフラクショナルレーザーだけでなく、約3倍の出力で一気に照射できるピコフラクショナル最強ver.の施術も提供しています。

ダウンタイムが1週間〜10日ほど発生しますが、従来のピコフラクショナルレーザーよりも毛穴やクレーター、小ジワなどの肌トラブルにより効果を発揮します。また、推奨回数も3回からと少ない回数で効果を実感していただけるのも特徴です。

当院では1回、3回、6回のプランがあり、麻酔代込みの料金で施術を受けられます。

肌のスペシャリストが在籍しているため、肌治療が得意な当院では、美容皮膚科が初めての方でも安心して受診いただけます。

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ATELIER Medical Clinic(アトリエメディカルクリニック)のピコフラクショナルレーザー治療の症例写真

細かい毛穴開き・ざらつき・くすみでお悩みの患者様

毛穴や赤みくすみがきになるお肌でいたが、組み合わせ治療を行う事で毛穴が縮小しハリや艶感のあるお肌に変わりました。

ピーリング(エルメスピール)

施術内容
トリクロロ酢酸(TCA)を高濃度で配合し、ターンオーバーを整えシミやそばかす、くすみの改善だけでなく、皮膚の奥深くまで浸透し肌細胞を刺激して、コラーゲンを増やし、エラスチンやヒアルロン酸を作る手助けをするピーリング剤です。
費用
エルメスピール1回16,280円
副作用・リスク
かゆみ、ひりつき、つっぱり感、発赤、皮むけ。

ジェネシス

施術内容
肌の角質層及び表皮から真皮上層に働きかけて、コラーゲンの再生を促す治療法
費用
5回コース 14,652円/回
副作用・リスク
赤み、ほてり、ヒリヒリ感、発赤、かゆみ

ピコフラクショナル最強バージョン

施術内容
通常のピコフラクショナルの約3倍の威力で照射し肌表面を傷つけずに、コラーゲン増殖の活発とエラスチン再生を促し、肌を入れ替えるレーザー治療法
費用
107,800円/回
副作用・リスク
点状内出血が1〜2週間出る場合あり。赤み・痒み・湿疹・色素沈着・白斑・熱傷

光老化によるシミ・小じわ・弾力のなさ・毛穴にお悩みの患者様

ニキビ跡とシミが混合しており、肌の代謝自体悪くなっている状態でした。ピーリングで肌の代謝を良くしニキビ跡、シミを排出しやすくさせるのと同時に、ピコトーニングで肌の奥に潜むメラニン色素を破壊、ピコフラクショナルで毛穴を引き締め、肌質改善を行いました。

ピーリング(エルメスピール)

施術内容
トリクロロ酢酸(TCA)を高濃度で配合し、ターンオーバーを整えシミやそばかす、くすみの改善だけでなく、皮膚の奥深くまで浸透し肌細胞を刺激して、コラーゲンを増やし、エラスチンやヒアルロン酸を作る手助けをするピーリング剤です。
費用
エルメスピール1回16,280円
副作用・リスク
かゆみ、ひりつき、つっぱり感、発赤、皮むけ

ピコトーニング

施術内容
低出力のレーザーで照射し、皮膚のメラニン色素を減少させる治療法。
費用
全顔1回21,780円
副作用・リスク
赤み・痒み・湿疹・色素沈着・白斑

ピコフラクショナル

施術内容
レーザーで肌表面を傷つけずに、コラーゲン増殖の活発化とエラスチン再生を促し、肌を入れ替えるレーザー治療法。
費用
1回43,780円
副作用・リスク
赤み・痒み・湿疹・色素沈着・白斑・熱傷

まとめ

本記事では、ピコフラクショナルレーザーが「効果がない」と言われている原因やピコフラクショナルレーザーに向いている人などについて解説しました。

お肌の奥に見えない刺激することで、コラーゲンの活性化やエラスチンの再生で肌質が改善され、シミや毛穴、ニキビ跡などに効果的なピコフラクショナルレーザー。従来のレーザー治療と比べると、肌へのダメージや痛みも少なく、ダウンタイムもほとんどない治療です。

しかし、肌質によっては十分な効果を発揮できない方がいるのも事実です。ぜひこの記事を参考にして、ピコフラクショナルレーザーの検討をしてくださいね。

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ATELIER Medical Clinic(アトリエメディカルクリニック)では、実績を積んだ美容皮膚科医が患者様の状態をていねいにカウンセリングし、高い水準でピコレーザー治療を行います。施術後の手厚いアフターフォローも、患者様からご好評をいただいている当院の強みです。

お肌の治療だけでなく、日々のスキンケア、内服などトータル的にサポートさせて頂きます。

無料のカウンセリングも実施しておりますので、まずはお気軽にご相談下さい。

記事の監修者

西川 史子

西川 史子
非常勤

皮膚科医として、クオリティの高い施術を提供できるよう、努めております。
コンプレックスを自信に変え、毎日鏡を見るたびに気分が上がる、そんな日々の変化のお手伝いをさせてください。
身体の内側からのサポートもさせて頂いております。美容も、健康も両方叶えるアトリエクリニックは、技量が高い肌のプロフェッショナルのみ在籍しております。
少しでも気になる事があれば、無料カウンセリングにてご相談ください。

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